TOEIC®とTOEFL®iBTテストについて
TOEICとTOEFLiBTテスト目的とテスト様式が異なります、
目的に合ったテストを選択する必要があります。
TOEFL iBTとTOEICは大きく異なったテストです、
TOEFL(トーフル)と聞いて分からない方でも、TOEICと聞けば「聞いたことがある!」と思われるのではないでしょうか?
TOEICとTOEFLの大きな共通点は、受験者一人に対して一台のコンピューターを使用して受験することです。そのため、自分がリスニングやリーディングの問題を解いているときに隣でライティングの設問をといているためタイピングの音がうるさい、またはコンピューター、特にマウスの操作に慣れていないためスムーズに受験ができなかったなどの声を耳にします。
日本人は受験勉強のころから、リーディングなどは本を読み、回答してきました。そのため、コンピューターの画面を見て英語を読み、解くことは慣れていない方には非常に難しい作業です。
またライティングは紙とペンではなく、タイピングしなければなりませんので、タイピングが遅い方は不利に働くでしょう。リスニングに関しても会場全てに流れたテープを聴くわけではなく、ヘッドホンで聞きますので、音がこもって聞きづらかったり、音量の調節が難しいのも否めません。
こういった問題を解決するためには、テスト問題を数多くコンピューターでこなし、コンピューターベースの試験に慣れておくことが重要です。
TOEFL®iBTとTOEIC®では目的が大きく異なる:
TOEFLはアカデミック(学術的)な英語力を測るテストで、TOEICはプラクティカル(実践的)な英語力を測るテスト、という認識を持っている方も多いと思いますが、さらに極端な言い方をすれば、
TOEFL:
海外の専門学校・大学・大学院進学などにスコアを要求されるテスト
TOEIC:
外資系企業や大手海外事業部に就職する際にスコアを要求されるテスト
ということができます。
したがって、TOEICは、ビジネス英語や英語の丁寧語表現、また実際の生活に密着した英語がたくさん出題されます。そのため外資系企業が社員の英語力アップや社員の評価にTOEICを利用してます。
一方TOEFL(トーフル)は、主にアメリカやカナダの短期大学、大学、大学院で入学希望者がその国の授業についていけるだけの英語力があるかを判定するために利用されます。そのため問題も、生物、科学、心理学、政治・経済、などアカデミックな分野から出願されます。会話表現もビジネスの現場で出てくるような丁寧度などではなく、「宿題終わった?」、「〜教授が呼んでたよ」、「比較的単位の取りやすい授業教えて」などよりキャンパスで実際によく耳にする英語ばかりです。
留学する際に、TOEFL(トーフル)のスコアの提出が必要となります。通常、理系・文系大学院では、TOEFL(トーフル)のスコアが213〜300点、大学では、173〜213点、短期大学では、133〜173点が必要とされます。
TOEIC®テスト:テストの概要
TOEICTestは Test of English for International Communicationの略称で、英語によるコミュニケーション能力を幅広く評価する世界基準のテストです。
試験概要:
■受験資格 制限なし
■願書配布時期 随時
■願書配布受付
(申込期間) 年8回
■試験日 年8回(1月・3月・5月・6月・7月・9月・10月・11月)
※地域によって実施しない月もあります。
■スコア発表 試験日の30日後に発送
■試験科目 Listening、Reading、Writing、Speaking
■試験内容
Listening100問/45分、Reading100問/75分/計:200問/120分(休憩なし)
Speaking11問/20分、Writing8問/60分
TOEICオフィシャルサイト
URL:http://www.toeic.or.jp/
TOEIC®テスト:テストスコア換算表
日本の大学生や社会人の方の中には、TOEFLは知らないけどTOEICなら受験したことがある、という方は数多くいらっしゃるのではないでしょうか?以下に以前ETSが公表していたTOEICとTOEFLの換算方法を掲載しましたの参考ください。
TOEIC・TOEFLを開発しているアメリカのETSは、TOEICスコアをTOEFLスコア(ペーパー版)に換算するための式として、以下のような数式を公表していました。
TOEICスコア×0.348+296=TOEFLスコア
上の数式にスコアを当てはめてみると、TOEICとTOEFLスコアの換算表は、以下のようになります。そして以下のPBTスコアをこちらでiBTスコアに換算すると、概算のスコアを確認することが出来ます。
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【注意】
現在ETSでは上記の換算表を掲載していません。また、TOEICとTOEFLはまったく目的の異なるテストなので、単純に比較することが大変難しいのも現状です。そのため、上記の表はあくまで参考程度にご利用くださいませ。