TOEFL®iBTテストは国によってその役割も変わります
留学先や留学形態によってスコアの目的や意義が変わるため、
留学の目的を明確にすることが非常に重要です
留学を目指されている方の中には、TOEFLで高得点を取ればトップスクールへ留学できたり、TOEFLでスコアが出ていないと大学や大学院に留学ができないと思っている方も多いと思いますが、実際は海外の大学や大学院の入学基準はTOEFL以外のもので判断されます。
また、 アメリカやイギリスなど各国で入学審査の際のTOEFLの役割は大きく変わってきます。
そのため、「留学をしたいからとりあえずTOEFLの勉強を開始した」という方が数多くいらっしゃいますが、実はこれは非常に効率の悪い勉強方法に他なりません。まずは留学形態(大学留学、大学院留学、ワーホリ留学、専門留学等)を明確に準備を進める必要があります。
北米(アメリカ・カナダ)での認知度と役割について
英語力に対して条件付で入学を許可してくれる大学と、条件付合格をくれない大学と分かれます。条件付合格をくれる大学・大学院に関しては、合格後渡米して現地で英語の勉強をすることが可能です。英語力が一定に達し次第正規の学生になることができます。
一方条件付合格を提供していない学校に関しては、「あしきり」として審査の対象になりますので、大学・大学院が定める一定のスコアがTOEFLで出てないと審査を進めてくれません。出願者の願書は、そのスコアが出るまで保留となり、合否も出る事はありません。
ただ現在では北米の大学及び大学院でもTOEFLの代わりにIELTSのスコアを認めてくれる学校も多く、現在ではどちらのスコアを提出するかは出願者が選ぶことができるのが実情です。
そういった情勢の変化に伴い、今後TOEFLの北米での役割や目的も変化する可能がありますので注意が必要です。なおIELTSに関しての詳細はIELTS対策センターのホームページで詳しく解説しております。
イギリス・オーストラリアでの認知度と役割について
イギリス、オーストラリアではほとんど全ての大学で付属の英語学校を設けていますので、英語力の条件を付けた合格をもらえることができます。ロンドン大学やメルボルン大学などのトップスクールでも条件付合格を出してくれるので、英語力の自信のない方にお勧めです。
イギリス・オーストラリアなどでは、出願時に英語力の提出を要求しません。ということは、英語力以外の、高校または大学の成績、履修科目、推薦状、エッセイ、履歴書など総合して合否を出します。
英語力は学力には関係なく、海外(英語を母国語としている国)で勉強する準備ができているかどうか、ということを判断するテストとして認識しています。
以上のように海外の大学や大学院に入学を目指す際、必ずTOEFLのスコアが必要と思われている方も多いかと思いますが、実際はその留学先によってTOEFLスコアの捉え方は大きく異なりますので注意が必要です。